診療案内

顎関節症の原因はさまざまです。歯ぎしりや食いしばりを総称して「ブラキシズム」といいますが、これらが原因となる場合があります。「咬合異常」といって、欠けたままの歯や被せ物の不具合で、噛み合わせが悪いことも顎関節症の原因となります。ほかに、顎を強打したり非常に硬いものを噛んだりしたときに、顎を痛めてしまうこともあるでしょう。
治療にはまず、その病態、成り立ちの説明が欠かせません。具体的には、病気の説明や治療の流れをお話しして患者さまの不安を和らげます。次に、症状を継続・悪化させることがないよう、生活上のアドバイスをします。例えばクセの改善、精神的な安静、食生活についてなどです。
これだけで症状が良くなる方もいらっしゃいますが、まだ症状がある場合は「スプリント」と呼ばれるアクリル製のマウスピースを使って顎を安静にさせる治療をします。筋肉の緊張を引き起こす社会的・心理的な背景に対するアプローチもしていますので、まずはご相談ください。

お口の中にいる虫歯菌の数やだ液の量、食事の内容など、虫歯ができる原因は患者さまによって異なり、原因が違えば虫歯の発生・再発を防ぐ方法も違います。患者さま一人ひとりの状態に合わせて口腔ケアの計画を立てますので、当院でお口全体の状態を改善していきましょう。虫歯や歯周病を防ぐことができれば歯を削る治療をしなくて済み、末長く歯を維持することにもつながります。

当院の院長は横浜市立大学附属市民総合医療センターの歯科口腔外科・矯正歯科で25年間勤務していたことがあり、歯科口腔外科を得意としています。口腔周辺の疾患について、地域の歯科医院と大きな病院との中間的な役割を目指し、できるだけ当院で対応します。
また、当院で対応できないケースについても状態やリスクをきちんと見極め、横浜市大センター病院などと連携して患者さまをサポートさせていただきます。首から顎、お口周辺の疾患について、セカンドオピニオンとしてもご相談ください。